53. セザンヌを訪ねて①
53. セザンヌを訪ねて① 秋のモチーフ 印象派の画家にはモネやシスレーをはじめ好きな画家がたくさんいるのですが、水彩画家の私が最も崇拝している画家はセザンヌです。ほかの画家たちは水彩画をあまり描いていないのに対し、セザンヌは多くの水彩画を描いているので観賞できるチャンスもよくあります。...
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54. セザンヌを訪ねて②(エクスへの道) プロヴァンス鉄道の石橋(Annot) ず~っと憧れていたセザンヌの生まれ故郷、エクス・アン・プロヴァンスへの旅は、ある時突然に思い立ちました。それはカンヌで仕事があって、その後に自由な時間ができたからです。...
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55. セザンヌを訪ねて③:市街地 「リンゴ」 エクスの地図をもらうべく、ツーリスト・インフォのある「ロトンドの泉」を目指しました。ロータリーの道を挟んでインフォ側の広場には、セザンヌの立像が建っています。セザンヌがエクス周辺を写生するため画材を担いで歩いている姿を表現した像で、「フムフム、こんな感じで歩いていたのだなぁ!」と尊敬の眼差しで眺めました。...
View Article56. セザンヌを訪ねて④:サント・ヴィクトワール山への道
56. セザンヌを訪ねて④:サント・ヴィクトワール山への道 エクスの農家(サント・ヴィクトワール山への途中)...
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58. セザンヌを訪ねて⑥ レ・ローヴのアトリエ サント・ヴィクトワール山(テラン・デ・パントルからの眺め) セザンヌはその知的な画風で印象派からポスト印象派の時代にかけ、押しも押されぬ最高峰の画家として知られ、ピカソをはじめ後世の画家たちに与えた影響は絶大なものでした。ところが、生前は先進性が強かったせいか、意外なことにあまり絵は売れていませんでした。...
View Article59. セザンヌを訪ねて⑦ ビベミュスの「石切り場」
59. セザンヌを訪ねて⑦ ビベミュスの「石切り場」 石切り場のアトリエ セザンヌの画風は晩年になるに従って、より知的で論理的な画法の傾向が強まってきます。目の前のモチーフを感じるままに描くのではなく、純粋に形と色の世界を彼流に組み立て直し、さらに構築していきます。...
View Article60. セザンヌを訪ねて⑧ 番外編「アヌシー湖」
60. セザンヌを訪ねて⑧:番外編「アヌシー湖」 アヌシー湖のシャトー かつてジュネーヴで4年ごとに大きなイベントがあって、準備のために長逗留(ながとうりゅう)していました。長いときは2カ月にも及んだので、その期間中の週末は休もうと決めたのです。そんな折、「アヌシーは良いところだよ!」との情報を得ました。...
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61. ウィーン芸術週間 ウィーンの森からレオポルツブルクを望む よく「ヨーロッパでどこがおすすめですか?」と聞かれることがあるのですが、答えるのに苦労します。ただ、もしその人がクラシック・ファンだったら、迷わずウィーンを一押しします。音楽の種類も多岐に渡っているので一概には言えないのですが、オペラも含めすべてのレベルの平均値が飛び抜けて高いからです。...
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63. ゴッホ②:パリ ルピック通り近くのショップ(モンマルトル) 1833年2月、33歳のゴッホはなんの前触れもなく、パリで画廊の支店長をしていた弟のテオのアパートに突然転がり込んできました。その後、テオの懸念は的中し、ゴッホは絶えず近所の住民とトラブルを起こしてしまいます。 手狭になったこともあり、2人はモンマルトルの麓にあるルピック通り(Rue...
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64. ゴッホ③:アルルへ ゴッホの「黄色い家」があった所(アルル) パリで多くの刺激を受けたゴッホは、いよいよ新しい絵画運動のユートピアを夢見てアルルへと旅立ちます。そもそもなぜアルルを選んだのかは分からないのですが、どうも浮世絵に大きな衝撃を受けた彼は、本当は日本へ行きたかったそうです。ただ、当時の人々にとって日本は遥か彼方の異国でした。...
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67. ゴッホ⑦:ゴーギャン来る アリスカン アルルで新しい絵画運動のユートピアを夢見ていたゴッホのもとへ、とうとうゴーギャンがやって来ます。当初はゴッホとの共同生活を渋っていたゴーギャンですが、ゴッホの弟であるテオからの経済的援助の申し出は、困窮していた彼の気持ちを動かしました。知らせを聞いたゴッホは喜び、急いで彼を迎える準備を始めます。...
View Article69. ゴッホ⑧:エスパス・ゴッホ
69. ゴッホ⑧:エスパス・ゴッホ エスパス・ファン・ゴッホの中庭 ゴーギャンがアルルを去るのを止めようと、カッとなったゴッホは発作的に自分の右耳を切り落としてしまいます。それだけでも大事件なのですが、何を思ったのかその耳をハンカチに包み、知り合いの娼婦の所へ届けに行きました。地元では普段からうさんくさく煙たがられていたゴッホですが、これで完全に「狂人」のレッテルを貼られることに。...
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